葉酸の過剰摂取は怖い?

葉酸とは聞きなれない人もおられるでしょうが、ビタミンB群の1種で水溶性ビタミン栄養素であり、元々、ホウレンソウの葉から発見されたこともあり「葉酸」というネーミングとなりました。

この栄養素は、皮膚や粘膜の強化をし、赤血球の合成やアミノ酸の合成、タンパク質の合成などの多くの役割を果たします。

これを摂取することによって細胞分裂を促すことができるので妊娠時に摂取することによって胎児の成長を促すことができるようになっています。

逆に、人体から葉酸が不足すると、様々な不具合が生じ、貧血や粘膜炎などが代表的症状で、妊娠女性が葉酸不足に陥ると、胎児に神経障害を起こすとも言われています。

神経管閉鎖障害などの先天性異常のリスクを避けるためにも積極的に摂取する必要があるとされており、厚生労働省のほうからも妊娠時の葉酸の摂取を促すようなお達しが出ています。

それだけに人体にとって重要な栄養素でありながら、近年この栄養素の欠乏となる人が多く、そこには食生活の欧米化や現代人特有のストレス、生活習慣の変化などその要人は様々でしょう。

ホウレンソウニラ、枝豆など緑色野菜に多く含まれるこの栄養素も、食事による摂取量は非常に少なく食物から葉酸を取る場合は大量に摂取しなくてはいけないなどの問題があり、また、水溶性である特徴から体内に吸収されるのも早いながら、調理の過程で流れ出してしまい、食事摂取時には調理前の数%程度にしか残っていないという点がデメリットとしてあります。

近年になって高齢者が増加する長寿国日本で、平均寿命ではなく、健康寿命を引き上げることが盛んとなり、医療において予防医学の側面を高めると、検査技術は向上し、病気の早期発見がも目的とした医療体制が整えられました。

また、日頃から病気を予防するために最近ではサプリメントでの摂取が推奨されるようになっており、実際、健康を配慮したサプリメント摂取をする人も多くなりました。

葉酸サプリによって必要量を摂取することができるようになっているのですが、ここで注意しておきたいのが過剰摂取です。

一般的に栄養素には一定以上の摂取をしてしまうと逆にトラブルを引き起こしてしまうという過剰摂取状態というものが存在しており、取れば取るだけよいというわけではなくある程度決められた量を摂取することが大切であるとされています。

特にサプリメントの場合は一定量の半分などそれだけで栄養素を補うことができないようになっているのですが、規定量以上を摂取してしまうという人も少なくなく、さまざまなトラブルを起こしているケースがあるのです。

では葉酸は過剰摂取してしまうとどのようなトラブルが起きるのかというところですが、過剰摂取の副作用として発熱、蕁麻疹、かゆみ、酷い症状では呼吸障害なども出ることがあります。

これらは過敏症の症状として知られており、これら以外にも不眠症、吐き気、むくみ、食欲不振などの症状が出る場合もあります。そして症状に出ないところでのトラブルとしては亜鉛の吸収障害を引き起こす原因ともなっており、亜鉛が吸収できなくなると肌トラブルを引き起こしやすくなるだけではなく、胎児にとっても悪影響を及ぼしてしまいかねない問題となります。

それ以外にはビタミンB12の欠乏症の診断を難しくしてしまう要因となってしまうため、欠乏症になっていても気づかないまま重症になってしまうというケースも考えられます。

このようなトラブルを防ぐためにも摂取量は規定量を守ることが重要とされており、一般的には20代女性で900μg、そして30代女性で1000μgとされています。これは妊娠していてもいなくても関係ない共通の数値となっており、できる限りこの量を超えないようにサプリメントや食事を調整しながら葉酸を摂取していくことが重要となっています。また、長期的に過剰摂取を繰り返し、万が一何の症状も出ないとしても、その影響がほかの内臓機能の低下を進めることがあります。

実際のデータでは、欧米の医療チームが集積したデータで長期的にこの栄養素をサプリメントとして摂取した男性に前立腺がんやその他前立腺の不具合が出た患者が多くみられたことがあります。

サプリメントはあくまでも、不足した栄養素を補う形で摂取するのが理想でありますから、指定量以上を摂取することなく、葉酸の含まれている食物を食事で積極的に摂るなどの工夫も必要でしょう。

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